鶴屋百貨店でのレコード鑑賞会にご参加いただき、ありがとうございます。

平成28年8月28日に、鶴屋クラシックサロンで『蓄音器と高級オーディオでレコードを聴いて元気を分け合う音楽会』を午後1時30分から午後5時まで行いました。
7月24日に実施した、『蓄音器と高級オーディオで音楽を聴いて元気をもらう音楽会』を行った際の反省点を念頭に行いました。万全だったかはご参加された皆様の受け止め次第ですが、これから通われるコンサート、テレビでクラシック番組を観られる時、あるいはラジオで楽しまれる時に思い出してくれたら成功だったなと期待しています。

普段は10人分ほどのソファーが有る完全防音のオーディオ鑑賞空間ですが、20人分の座席を用意してありました。7月はそれでも、最終的には座る場所に困るほどでした。3ヶ月ぶりの音楽仲間の様子を知りたいという気持ちが逸ったのでしょう。昨日は台風の影響で、昼前から雨が降り出しました。その影響があったのでしょうか、7月の人数にはたりませんでしたが、それでも熊本日日新聞紙面の案内を見たからと、新しく3人の参加が有り、その方々は開始時間前から待っていてくださいました。音楽とオーディオの説明を真剣に聞いてくださいました。手応えは十分に感じました。 

タンノイのスピーカーは蓄音器の子孫と言っていいだろう。

鶴屋クラシックサロンに有る蓄音器は、会員の足立領哉さん所有ですが、蓄音器の会で使って欲しいと希望のあったもの。その希望を汲み、さらに蓄音器を活かすためにと思い、足立さんの同意も得て『蓄音器の会から鶴屋に貸与する』形で置いてあります。消耗品と維持にかかる費用と日常の世話は鶴屋クラシックサロン側で行っていただく約束でお互い話が進み、鶴屋クラシックサロンの利用に先約がない場合、都合していただけます。

蓄音器

この蓄音器は昭和2年から5年にかけて製造、販売された英国製の有名モデルです。オリジナル状態の資料的価値も高い蓄音器ですが、飾って眺めるものでなく音楽を聞くものです。保存するものではなく使い尽くすのが90年近くたった歴史的道具も喜んでくれるでしょう。人間も同じですね。参加された高齢者の皆さんのイキイキとした表情に会を開くといつも感じます。

さて、蓄音器の一般的イメージは朝顔がついた形ですが、大きな音を出そうと思うと朝顔を大きくする必要があります。カーブを維持したまま大きくするのは限度があるし強度も弱くなります。その朝顔を折りたたんで本体内部に収納したのがリエントラントのアイデア。
この工夫が現代の高級オーディオ、タンノイのスピーカーで行き続いています。高音、中音、低音の発音点は同一直線上に有るのが理想。
楽器で例えればラッパですね。タンノイのスピーカーの大きさは、内側に複雑なしきりが入っています。ラッパが大きな音を出すためには奏者は空気を吹き込みます。タンノイのスピーカーも空気を内部に誘い込んで低音をサイドから出します。

鶴屋クラシックサロンの担当、尾田さんが『説明させて下さい』と途中の休憩時間中に申し出てくださいまして、急遽解説をしていただく流れになりました。尾田さんは若い頃には、鶴屋コンサートの司会、進行もしていたということです。その頃はクラシックに詳しくなくて、あとになって有名な演奏家も来ていたことに今更ながら驚いています、と当時のプログラムと合わせて教えて下さいました。
尾田さんにも、前回、今回の音楽会は刺激になったのかな。これも喜ばしい反響でした。

タンノイのスピーカーを説明する尾田さん