わたしも考えが変わったの。そして、それって大切なことだと思うの。

その見事な女性らしい身体のカーヴを武器のようにアピールするわけでなく、あの娘らが、ビキニの様な服装でおヘソを出してストリートを闊歩している。ビーチやプールが近くにあるリゾートでもないのに、若い男たちはサンダルを履き、ステテコ姿で繁華街のデパートを出入りしている。下駄履きのバンカラ、着流しの遊び人、腹巻き姿の労務者も今は見かけないというのにである。

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「太古、女は太陽であった。それが現代において女は月だ。それも、青白い顔をした月だ。、、、女たちよ立ち上がろう。」

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で、女性を鼓舞する思想を提唱した作家、平塚らいてうに憧れ、作家を志してきた主人公の妹が、戦後一転した憧れの存在の言葉に戸惑っている。らいてうは「おいしいおしるこのつくりかたと、そのずいひつをかきたいとおもっていたのよ」ときりだしたのだ。

らいてうも女。男の子と女の子の母親として、戦争中を生き抜くためにとんがった表現もした。しかしである。ウルトラマンオーブにしても、然り。「ウルトラマンさんのティガさんの、光の力をお借りします」と変身する、ウルトラマンシリーズ50周年を記念する新しいヒーロー像は、メダルゲームや、カードゲームの人気を設定に取り込んで入るわけですが、東日本大震災の経験無しには登場しなかっただろう。製作しているスタッフに体験者が多いのではないかと、少なからず、共有できる気持ちがあるのだろう。のsも五年か、十年だろう。エキゾティックでも、エロティックでもなく、それを現代は受け入れる社会になったということだ。そして、身体にピッタリとしたスーツを着て、生涯を終わりもしない。これも人生の味わいだ。抜けていると思われる文章や文脈を思いながら読むのも、それもまた面白いものではないでしょうか。